三重交通キャラ“性的イメージ”大炎上は全く問題ない! 「表現の自由」を長年取材したルポライターが騒動の本質を問う

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三重交通が男女運転士の公式キャラクターを発表、その描き方がネット上で物議を醸した。企業キャラクターが批判されることは過去に何度もあったが、わざわざキャラクターを使う必要があるのか。

自治体が批判に耐える力とその進化

萌えキャラのイメージ(画像:写真AC)
萌えキャラのイメージ(画像:写真AC)

 このように、費用対効果を見込んで萌えキャラを起用するケースが増えるにつれ、

・性的で不適切だ
・女性差別的だ

といった批判が殺到して騒動になるケースも増えている。ただ、筆者の主観からすると、萌えキャラが増えるにつれて騒動になるケースは減っているように思える。

 もともと萌えキャラに限らず、自治体や企業の広報活動で使われる表現が批判され、騒動になるケースは多い。取材の経験上、批判を受けて使用を取りやめるか継続するかは、担当者や組織の“力量”によるところが大きい。

 かつて地方自治体は、市民からのクレームに対して極めてナイーブであった。抗議が数件あっただけでも、すぐに対象物を撤去していた。しかし近年は、そのような直接的な行動をとる自治体は減ってきているように見える。自治体を取材すると、

「(抗議の)電話が○件、メールが○件あり、対応を検討中です」

と極めて冷静な対応をすることが多くなった。

 対応が変わった背景には、過去に起きた数々の炎上騒動で得た経験があるのだろう。多くの場合、抗議はインターネット上か、せいぜい電話やメールによるものだ。つまり、抗議は“実害”がない。むしろ、自治体や企業を擁護するファンが増え、認知度も上がるとさえ捉えられている。今回の三重交通の対応は、そうした経験の積み重ねに基づくものだろう。

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