熊本空港アクセス鉄道 「所要時間短縮」は本当に新観光ルート形成につながるのか?
熊本県は、JR豊肥本線と熊本空港を結ぶ阿蘇くまもと空港アクセス鉄道(仮称)の環境影響調査を進めている。果たして、所要時間の短縮は、新たな観光ルートの形成につながるのだろうか。
空港はビジネスニーズ対応

熊本空港では、新たな観光ルートの形成も見据え、熊本の魅力を県外に発信し、来県の促進を図るプロモーションをはじめとするさまざまな取り組みを始めた。
到着ロビーでは、熊本の旅をワンストップでサポートする「ウェルカムプラザ」を整備。レンタカーカウンターをはじめ、手ぶらで観光を楽しめるように、その日のうちにホテルに荷物を届けてくれるサービスの提供や、海外からの旅客に便利な両替機、SIMカード販売機などを設置した。「くまモンのデジタル観光案内所」では、タッチパネル式のサイネージを活用して旅行者にさまざまな観光情報を提供する。
また、TSMCの進出で今後、さらなるビジネス客の増加が見込まれることから、サービスの拡充として、ラインで簡単に予約ができる15分単位で利用可能なテレワークブースやコワーキングスペース、セミナーなども可能な会議室を設けた。熊本空港株式会社は
「空港のビジョン実現のための核となる旅客エリアと、地域に開かれたエリアのふたつのエリアで整備を進めており、訪れるすべての人が楽しめる空港を実現していきたい」
としている。