ダイハツ不正問題 そもそも「型式指定」が取り消されたらどうなる? という素朴なギモン
ダイハツ型式指定取り消し処分で、インターネット上では、特に同車のユーザーから多くの不安や疑問の声が上がっている。今回は、これらの疑問や不安について簡単に説明したい。そもそも型式指定とは何か。
「型式」の定義
国土交通省は2024年1月26日、ダイハツ工業に対し、3車種の型式指定取り消し処分を行った。対象となったのは、ダイハツ「グランマックス」、ダイハツが開発・生産を担当していたマツダ「ボンゴ」、トヨタ「タウンエーストラック」の3車種である。
これは、以前報道されたダイハツの型式認証試験における不正を受けたものである。型式指定の取り消しはすでに事前に報じられていたが、26日に正式に実施された。
対象となった3車種は、自家用・業務用を問わずなじみのある小型トラックであったため、インターネット上では、特に同車のユーザーから多くの不安や疑問の声が上がっていた。今回は、これらの疑問や不安について簡単に説明したい。
型式とは、各モデルの年式や車種を詳細に識別するための分類記号の一種である。多くの場合、アルファベットと数字の組み合わせで構成されている。車検証に記載されているのが型式である。
型式に指定の2文字が加わるとどうなるか。これも車検証の「型式指定番号」の欄に記載されている。型式指定は何のためにあり、それが取り消されるとどうなるのか。また、ユーザーレベルではどのような実害があるのか。