EVの普及は「車両」が先か? それとも「充電インフラ」か? 各国悩ます根深いジレンマ、改めてデータから考える

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EVの車載バッテリーを充電するには、専用の充電器が必要だ。鶏(EV)が先か、はたまた卵(充電器)が先か。

充電ステーションが生み出す消費行動

「充電の利便性」がEV購入時の最大の関心事である。世界平均とドイツ、フランスの比較(画像:欧州自動車工業会、マッキンゼー)
「充電の利便性」がEV購入時の最大の関心事である。世界平均とドイツ、フランスの比較(画像:欧州自動車工業会、マッキンゼー)

 充電時間の短縮や充電器の維持管理といった「充電の質」の向上は、EV顧客の期待に応えるために重要であるが、同時に顧客の行動様式を変えるチャンスでもある。

 シェルの調査によると、欧州平均で57%の顧客が

「充電ステーションが併設されている場所なら、より頻繁に訪れる」

と回答している。

「充電の待ち時間を有効活用する」という新たな行動様式に充電割引が加わることで、店舗での買い物意欲が高まり、ひいては充電特典のある店舗での充電意欲も高まる。充電エコシステムを楽しむということだ。

 ただし、急いでいる場合、ガソリン車のように5分での給油は期待できない。まず、スマートフォンのアプリを使って近くで利用可能な急速充電器を探す必要があり、充電器を確保できたとしても、充電車両が多ければ、期待する時間内に必要な充電ができないかもしれない。

 EV充電は新たな儀式をともなうが、新たな楽しみももたらしてくれるのだ。

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