ベースは自衛隊車両! トヨタ「メガクルーザー」は真のヘビーデューティモデルだった【連載】90’s ノスタルジア・オン・ホイールズ(9)
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1990年代は、バブル崩壊後も未来への夢と希望に満ち、国内の自動車産業も活況を呈していた。本連載では、当時のクルマ文化を探るとともに、興奮を読者に甦らせる。
オフロードの未来、電動時代への期待

1990年代はバブル経済の影響を受けて、各種のユニークなクルマが市販された時代でもあった。しかしこのメガクルーザーに関していえば、バブル経済はほぼ関係なかった。たまたま自衛隊向けの新型車両開発と、それを民間向けにも供給するというメーカー側の思惑がタイミングよく重なっただけである。
しかし調達開始から30年以上を経過し、
「高機動車自体が旧式化している」
ことは否めない。
また民間を見渡すと、かつてはオフロード4WDの名車といわれたモデルもスポーツタイプ多目的車(SUV)へと姿を変える一方である。ここはぜひ新型の高機動車とそこから派生した新たなメガクルーザーを見たいと考えているオフロードマニアも少なくないのではないだろうか。
ただし令和の現代、民間向けの新型車は電気自動車(EV)もしくはプラグインハイブリッド車(PHV)でないと、ある意味肩身が狭い。それに対して軍用車であればそうした縛りは一切ない上に、信頼性という意味では、これまで造り慣れ使い込んで来たメカニズムの方がよい。
果たして高機動車は高機動車として、その系譜から離れたフラッグシップかつ質実剛健なオフロード4WDをトヨタは作るだろうか。こればかりは現時点では何ともいえないが、冒頭に記したとおり、時代の要請の有無にかかわらず、ときとしてイレギュラーなモデルが登場するのが世の常である。
個人的にはフル電動のトルクの化け物のようなオフロード4WDの登場に期待したい。それはおそらくかつてのメガクルーザーと同様、市場に新たな旋風を巻き起こすだろう。