地方私鉄の新車導入相次ぐ 「18m車」以下が枯渇? 背景にある供給不足の現実とは

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先日、東京メトロ日比谷線の03系が、群馬県の上毛電鉄に譲渡されるというニュースがあった。その背景にある問題とは。

枯渇する「18m車体譲渡車両」

東京メトロ日比谷線の03系(画像:写真AC)
東京メトロ日比谷線の03系(画像:写真AC)

 長い歴史を持つ地方私鉄では、急曲線やホームなどの昔からの線路規格が改善できる状況になく、現在の主流である1両あたり20mの車両が導入できない状態が続いている。

 かといって、少ない本数の新車を発注できる企業体力もないというのが実態である。20m車体で譲渡できる車両はJRや大手私鉄を中心にあるものの、18m車体は枯渇しているのが現状だ。

 18m車体を採用している大手私鉄には、

・京急電鉄
・京成電鉄

があるものの、これらの私鉄車両は地方私鉄には人気がない。特に、京成電鉄の車両は譲渡されにくいという現状がある。

 京成電鉄と地下鉄を介して直通する京急電鉄の車両も、多くの私鉄に譲渡されているというわけではない。京急電鉄の車両へのこだわりが、かえって譲渡車両としての人気を下げている可能性も考えられる(ことでんには京急電鉄出身車両が走っている)。

 譲渡車両で人気なのは

・東急電鉄
・東武鉄道
・東京メトロ

のものであり、しかしこれらの会社の18m車体は減少しつつある。東京メトロ日比谷線は18m車体から20m車体に切り替え、かつ東武鉄道もあわせて車両を変更した。東急電鉄は日比谷線への直通をすでにやめている。古い18m車両はどんどん車両譲渡されていった。

 使い勝手のいい18m車両はもうなくなっている。そんななか、上毛電鉄は奇跡的に18m車を確保できたといえる。運が、よかったのだ。そしてもう、大量の18m車の供給源が、ほぼない状態である。地方私鉄向きの車両が消えるのだ。

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