地方私鉄の新車導入相次ぐ 「18m車」以下が枯渇? 背景にある供給不足の現実とは

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先日、東京メトロ日比谷線の03系が、群馬県の上毛電鉄に譲渡されるというニュースがあった。その背景にある問題とは。

3年間で車両の入れ替え

18m車体の車両を必要としている上毛電鉄(画像:小林拓矢)
18m車体の車両を必要としている上毛電鉄(画像:小林拓矢)

 先日、東京メトロ日比谷線の03系が、群馬県の中央前橋駅と西桐生駅を結ぶ上毛電気鉄道(上毛電鉄)に譲渡されるというニュースがあった。上毛電鉄では、現在は京王井の頭線で使用されていた1両18m級の3000系が「700型」として8編成16両使用されている。

 03系は1編成2両の車両3編成が導入されることになり、700型のなかで経年の古いものから交換される。2024年4月から3年間かけて車両が入れ替わり、廃車した車両の部品で700型5編成の延命を計画している。

 発表されたのは先日だが、上毛電鉄の車両譲渡の話はかなり前からあり、同社と東京メトロの間ではすでに協議が進められていたものと思われる。

 これはかなりうまくいった車両譲渡の一例である。1両あたり18m以下の車両が枯渇しつつある現状を見抜いて、先手を打っておいたからこそ、車両譲渡が成功したといえる。

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