バイクの「クラッチ操作」革命? ホンダの新機構「イークラッチ」がライダーの左手を解放する

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ホンダはこのたび、新たな二輪車用メカニズム「HONDA E-Clutch」を開発したと発表した。その可能性とは。

10万台割れの苦境

バイク(画像:写真AC)
バイク(画像:写真AC)

 しかし、ブームは長くは続かなかった。1994(平成6)年には軽二輪車の販売台数が10万台を割り込み、同様に1999年には小型二輪車の販売台数も10万台を割り込んだ。その後、軽二輪車/小型二輪車ともに10万台割れまで低迷した。

 軽二輪車は2005年に10万台を回復したが、その後は再び10万台を割り込んだ。小型二輪車については、10万台への回復は前述のように2022年になってからである。

 ブーム終息の理由は、排ガス規制や騒音規制とともに、一時的なメーカー間競争が沈静化したことが大きい。特に、ハイパワーを誇った2ストロークサイクルエンジン搭載モデルの維持が難しくなった。また、軽二輪車や排気量400ccまでの小型二輪車(中型限定自動二輪免許。現在の普通自動二輪免許)のラインアップに、ハイスペックな4気筒エンジンを搭載した魅力的なモデルがなくなった。

 また、ブーム全盛期の主要ユーザーであった若者の嗜好の変化も大きな理由として挙げられている。いずれにせよ、時代が21世紀に変わり、日本のモーターサイクル市場は大きく縮小した。

 趣味嗜好の違いから、若者のモーターサイクル離れも進んでいる。ブーム時に二輪免許を取得したものの、その後年齢とともに離れていった中高年層を呼び戻すにはどうすればいいのか。

 その近道は、スポーツ性を損なうことなく、操作をより簡単に、より確実にすることである。ただし、従来のユーザーに違和感を与えてはならない。既存モデルを継承しつつ、新たな価値を付加することが重要。これがホンダの結論だった。

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