「ハイブリッド車」に依存する日本車メーカー! そこからの引き際が“EV戦略”の岐路となる

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昨今、HVへの需要が戻ってきているという報告が増えている。日本の自動車メーカーにとっては追い風だが、「一過性」とも思えるブームの恩恵をいつまで享受できるのだろうか。

HVからの撤退タイミング

ホンダ・プレリュード(画像:本田技研)
ホンダ・プレリュード(画像:本田技研)

 先日のジャパンモビリティショーでは、ホンダが復活させたプレリュードはHVで、いささか時代錯誤な感じがした。他社のブースはEVコンセプトばかりで、「今更、なぜHVを発表するのか」という気持ちが拭えなかった。

 このモデルは2024年末頃に発売される予定だが、おそらく2030年頃には生産を終了し、その後も継続するかどうかは売れ行き次第だろう。

 一方、ホンダは来年以降、最近発売した3代目N-BOXを含む軽自動車にEVを展開する意向と報じられている。ハイブリッドを開発するのではなく、エンジン性能を向上させて競争力を高めることが目的のようだが、HV特有の車両レイアウトとして、エンジンに加えてモーターとバッテリーの搭載を検討する必要があることも、ハイブリッドを選択しない理由のようだ。

 このように、ホンダは乗用車と軽自動車でハイブリッド開発を分けているようだが、HVからの撤退をどのタイミングで決断するかが生命線になる可能性もあり、各社のEV戦略においてタイミングが重要になることは間違いなさそうだ。

 2024年3月期中間決算(4~9月期)では、円安による為替効果もあり、日本の自動車メーカーはかつてない好決算を発表している。従来型エンジン車やHVを中心とした稼ぎ頭で一定の利益を確保しつつ、将来に向けて盤石な基盤を築くことができれば、EVシフトの勝者と称される日も近いだろう。

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