動力源はバッテリーだけ 世界初の電気推進タンカーが進水、来年3月完成予定

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充電式のバッテリーで動く電気推進タンカーが、香川県丸亀市で進水を迎えた。造船した興亜産業によると、電気推進の油タンカーは世界初だという。

CO2などのゼロエミッション化を達成

CO2などを排出しない電気推進タンカー(画像:興亜産業)。
CO2などを排出しない電気推進タンカー(画像:興亜産業)。

 造船業の興亜産業は、バッテリーだけで動く世界初の電気推進タンカーを建造、このたび同社のある香川県丸亀市で進水式を行った。

 タンカーは全長62m、全幅10.3m、総トン数499t。推進装置として川崎重工業製の川崎バッテリーシステムを搭載している。

 大容量リチウムイオン電池(バッテリー容量3480kWh)を動力源とするため、CO2(二酸化炭素)や窒素酸化物、ばい煙などの排出をゼロにでき環境負荷の低減につながる。エンジンや発電機がないため騒音や振動も抑えられ、乗組員の労働環境や港湾周辺環境にも利点があるとしている。

 また、自然災害の発生時には船内のバッテリーに貯めた電気を陸上で活用することも可能。地域の事業継続計画(BCP)や生活継続計画(LCP)に貢献する役割も期待される。

 船主の旭タンカーにちなみ「あさひ」と命名。2022年3月下旬の完成・引き渡し後は、東京湾に向かう予定という。