EUが「トヨタ潰し」を画策? モータージャーナリストの私がホリエモンの“暴走主張”に同意できない理由

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教育系ユーチューバーとして人気の中田敦彦氏が先日、自身のチャンネルで堀江貴文氏の著書をベースに自動車産業の未来について語った。その妥当性を検証する。

トヨタに触れたユーチューブ番組

2022年10月31日撮影、東京都内の自動車ショールームに掲げられたトヨタ自動車のロゴマーク(画像:AFP=時事)
2022年10月31日撮影、東京都内の自動車ショールームに掲げられたトヨタ自動車のロゴマーク(画像:AFP=時事)

 中田敦彦氏といえば、かつては人気漫才コンビであるオリエンタルラジオで、現在は「中田敦彦のYouTube大学」を通じて教育系ユーチューバーとして高い人気を誇っている。

 氏のユーチューブチャンネルは経済や歴史などを分かりやすい言葉で解説しているのが特徴でもある。筆者(矢吹明紀、フリーランスモータージャーナリスト)の周辺でも「わかりやすく話も面白い」とその評価は高い。

 そんな氏のチャンネルにおいて、少し前に興味深い話題が語られた。タイトルは「【2035年未来予測 10年後の日本1】危機に直面する基幹産業と日本人が買えなくなるものとは?ホリエモンが本気の未来予測!」というもの。すなわち、ホリエモンこと、

「堀江貴文氏の主張」

を中田氏が解説するというものだった。このなかで、わが国の基幹産業である自動車産業に関する予測として「トヨタの凋落」

が取り上げられていた。凋落とは落ちぶれることを意味する。これはどういうことなのか。

 個人的には納得できる部分とそうでない部分が混在したものであり、ここではそうした部分の詳細について筆者なりの補足説明を行ってみたい。

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