成田からわざわざ「LCC」に乗るのは、本当にコスパがいいのか?

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空の移動において、LCCは今や避けて通れない選択肢である。だが、その安さと便利さには“裏”があるのではないかという疑問が浮上している。

「LCCは成田で遠い」は古い価値観

飛行機(画像:写真AC)
飛行機(画像:写真AC)

 LCCの利用には、空港へのアクセスや発着時間などを考慮する必要があるが、単純に「安かろう悪かろう」とレッテルを貼るのは早計だ。

 日本からアジアへの中距離国際線については、FSCと同等と考えることができる。多くの航空会社では燃油サーチャージが不要であるため、FSCよりも格段に安い。

 一例として、11月1日の東京~バンコク便を航空券検索サイトで調べたところ、羽田空港発の

・ANA:14万3801円
・タイ国際航空:7万8830円、

成田発の

・ジップエア:2万8490円
・エアアジア:4万1940円

だった。この価格差を考えれば、LCCによるアクセスの不便さは許容範囲といえる。また、国際線のLCCは、従来の座席の狭さに対して、シートピッチを変えるなど、サービス向上が目立つ。

「LCCは成田で遠い」
「快適さに欠ける」

といった先入観はもはや古い。移動の際には、LCCとFSCのコストと快適性のバランスをどうとるかを考える必要がある。数ある選択肢のなかから最適なものを慎重に検討することが大切だ。

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