ハイオク表示不正から約3年 ガソリン高騰の今こそ「オクタン価」を学べ

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2020年6月、ハイオクガソリンの表示不正が社会全体を騒然とさせた。あれから3年余り。騒動は鎮静化しているように見える。

ハイオクガソリンの定義

ガソリンスタンド(画像:写真AC)
ガソリンスタンド(画像:写真AC)

 ここでハイオクガソリンの定義について、基礎知識として簡単にまとめておこう。ハイオクガソリンとは「ハイオクタンガソリン」の略称である。「プレミアムガソリン」と呼ぶ場合も多い。

 具体的なオクタン価(ガソリンのアンチノック性〈ノッキングを起こしにくい性質〉を表す値のひとつ)については、JIS規格でリサーチ法オクタン価96以上と規定されている。ちなみにレギュラーガソリンは89以上である。ここで注意したいのは、それぞれオクタン価については一定の幅を持たせた規格、すなわち微妙な誤差は容認されているということである。

 ちなみにこの騒動以降、ハイオクガソリンの品質に不安を覚えたユーザーが、市販品を抜き取り、実際のオクタン価を測定するといった例が幾つかメディアを通じて報告された。

 しかしそれによれば、ハイオクガソリンの根幹というべきオクタン価においては、全て誤差の範囲内というべきものだった。実測でのパワー測定を行った例もあったが、それらでもガソリンの違いに起因する明確な違いが生じた例はなかった。

 現在、日本国内で販売されているクルマの大部分はレギュラー指定である。ハイオク指定はわずかであるが、ここで注意しなければいけないのは輸入車である。実は日本と外国のガソリン規格は微妙に異なっており、日本市場向けとはいえ日本のガソリン規格に合わせてエンジンが設計されているわけではない。

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