「鉄道 + 自転車持ち込み」は日本で普及する? 鉄道会社はコロナ減収、今こそ再考のときかもしれない

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日本とは対照的に、ヨーロッパでは自転車の普及に力を入れており、各国でさまざまな施策がとられている。なかでも、自動車道から完全に分離された自転車専用道路や自転車走行帯を用意している国が多い。

自転車普及に力を入れるヨーロッパ

オランダの自転車道。小さな国土に総延長3万3000kmが整備されている自転車王国だ(画像:橋爪智之)
オランダの自転車道。小さな国土に総延長3万3000kmが整備されている自転車王国だ(画像:橋爪智之)

 そんな日本とは対照的に、ヨーロッパでは自転車の普及に力を入れており、各国でさまざまな施策がとられている。なかでも、自動車道から完全に分離された自転車専用道路や自転車走行帯を用意している国が多い。

“自転車王国”と呼ばれるオランダは、国土面積が日本の9分の1以下と非常に小さいにもかかわらず、総延長は3万3000kmに達する。これは自動車道を含む道路総延長12万kmの4分の1以上であり、いかに自転車専用道路が発達しているかがわかる。

 フランスではパリだけで800km以上が整備されており、オランダとほぼ同じ国土面積を持つデンマークでは、オランダほどではないにせよ、日本よりも多い4770kmを有する。

 そして、それらを最大限に活用するためには、鉄道に自転車を積めるのが非常にありがたい。ヨーロッパでは、一般的な鉄道の多くにおいて自転車の持ち込みが可能で、自転車と一緒に旅行している人をよく見かける。もちろん、近郊列車だけでなく、都市間を結ぶ多くの特急列車にも自転車を積めるスペースがあるし、隣国への国際列車や夜行列車でも載せられる。国をまたいだサイクリングとはスケールが大きいが、地続きのヨーロッパならではの楽しみだ。

 一部の都市では、市内交通である地下鉄も自転車の持ち込みを認めている。これは遠方だけでなく、日帰りで近郊の公園や河原にサイクリングに出掛けたい人のために作られたものだ。体力に自信のない人や長距離を走るのが苦手な人でも安心してサイクリングに出掛けることができる。

 スイスでは、一部の山岳鉄道で自転車を積める。筆者(橋爪智之、欧州鉄道フォトライター)はかつて自転車をレンタルし、列車に載せて山の中腹まで登り、麓の駅まで自転車で下ったことがあるが、実に爽快な体験だった。

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