駅で食べる「立ち食いそば」は、なぜあんなにうまいのか? 数値データから分析する【短期連載】令和立ち食いそばビジネス考(2)

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「駅で食べる立ち食いそばは、なぜあんなにもうまいのか?」という素朴な疑問を、定性的(数値化できない要素)な目線、定量的(数値化できる要素)な目線、経済的な目線から解き明かしていく。

トッピングで自由自在に変化

一般外食と日本そば・うどんの支出金額(画像:総務省のデータを基にMerkmal編集部で作成)
一般外食と日本そば・うどんの支出金額(画像:総務省のデータを基にMerkmal編集部で作成)

 トッピングは、駅の立ち食いそばをより豪華に、より栄養価が高く、そしてよりおなかを満たしてくれるアイテムだ。

・きつね
・たぬき
・わかめ
・肉
・たまご
・天ぷら
・かき揚げ

など、おなかの具合やその日の気分、予算によって、単独あるいは組み合わせて注文できる。トッピングの自由度の高さも、駅の立ち食いそばの魅力といってもよいだろう。

 特に、天ぷらやコロッケなどの揚げ物は、衣がつゆを吸って混然一体となった時の味わいは何ともいえないものがある。

 もっというと、ここが大切なポイントであるが、衣の形を崩してはいけない。つゆを含みながらも衣の形を維持した状態で口に運ぶのだ。この食べ方は、あくまでも筆者のこだわりにすぎず、なかには崩す方をよしとする人もいるだろう。

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