「空港 + 自動運転技術 」が相性抜群である納得の理由

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日本の各空港では、自動運転技術の実用化に向けた取り組みが進められている。一体なぜ、自動運転技術が必要とされているのだろうか。

導入で効率化・安全性向上を目指す

積み上げられたキャリーケース(画像:写真AC)
積み上げられたキャリーケース(画像:写真AC)

 自動運転は基本的に決まったルールに従って、正しい運行する。そのため、“限られたエリア”で“限られた動き”を最適化および自動化するのにうってつけだ。

 そして、この自動運転技術を生かせる場所こそが空港なのである。公道のような不確定な要素が無数に存在する環境と比べ、空港内という特定の環境下であれば、イレギュラーを極力排除できるからだ。

 では、空港のどのような場面において、効率と安全性の向上を図るために自動運転技術を活用できるのだろうか。

 例えば、ターミナルと駐車場の間や空港内における乗客と荷物の移動といった場面では、移動するルートは固定化されている。こうした環境で自動運転技術を取り入れれば、既存のシャトルバスなどの運行を減らすことが可能となり、効率化を図れる。自動運転技術の導入により、時間や人員を節約することで、混雑時にも柔軟な対応が可能となるのだ。

 一方、安全面ではどうだろうか。自動運転車は、厳格な安全プロトコルに従うようにプログラムされている。空港のような限られたエリアであれば、より容易に事故や衝突のリスクを軽減できるだろう。

 自動化された車両に障害物やそのほかの危険を検出できるセンサーやカメラを装備すれば、不測の事態に対処しつつ、空港を安全かつ効率的に移動できるようになるかもしれない。

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