JR貨物だけに責任を負わせるな! 国内物流でいまだ軽視される「鉄道貨物」、2024年問題は格好の好転材料となるか

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日本の産業を揺るがしかねない物流の「2024年問題」を控え、鉄道貨物輸送がじわりと存在感を高めつつある。国内物流においていまだ軽視される同輸送の名誉挽回なるか。

JR旅客会社は貨物に消極的か

F-LINEのウェブサイト(画像:F-LINE)
F-LINEのウェブサイト(画像:F-LINE)

 特に着目すべきは「ダイヤとニーズのアンマッチ」だ。最適な時間帯に列車を運行する重要性は、旅客列車に例えればよくわかるだろう。多くの通勤客が利用する朝の時間帯には大都市圏、ローカル線を問わず、通勤通学列車が数多く運転されている。同じように、翌日配達するためには、逆算して前夜の「22~23時台」に発車する必要がある、というわけだ。

 しかし現状では困難がともなう。ひとつには、上記にあるように、旅客列車との兼ね合いだ。JR旅客会社の線路を間借りして走るJR貨物の貨物列車は、どうしても通勤通学輸送の「二の次」の存在にされてしまう。これは、F-LINEが指摘した「遅延が多い」という問題とも関わる。

 例えば、早朝の貨物列車が何かの事故で数十分遅れたために、通勤ラッシュの時間帯に入ってしまい、結局はラッシュが終わるまで数時間も待たされてしまう、といった実情がある。

 また、同検討会でヒアリングを受けた旅客会社のJR東日本は、線路の保守作業について「アボイダブルコストルール」を課題に挙げた上で、

「地上設備の保有・維持を行っている鉄道事業者の課題についてもご理解を」

と配慮を求めた。

「アボイダブルコストルール」とは、経営基盤の弱いJR貨物を支援する目的で、JR貨物がJR旅客会社に支払う線路使用料を、摩耗によるレール交換費など、極めて安く抑えたルールのことである。

 端的にいえば、JR東日本にとっては安い線路使用料で保守作業を行っているのだから、そこまで

「JR貨物の要望を聞き入れられない」

ということだ。主に夜間に行われる線路の保守作業が「ダイヤとニーズのアンマッチ」を招き、ラッシュ時間帯の貨物列車運行は後回し――。そうした現実の背景が、ここにある。

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