ドコモと都が共同運営する「EVバイクシェア」 運転時は「2輪免許NG」なワケ
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ドコモ・バイクシェアと東京都が共同で提供する新たなシェアリングサービス「東京EVバイクシェア」がお台場周辺でスタートした。ただ、普通自動運転免許証の携帯が必要で、2輪免許では運転できない。その背景には何があるのか。
ドコモと都がタッグ
2023年5月29日、ドコモ・バイクシェア(東京都港区虎ノ門)と東京都が共同で提供する新たなシェアリングサービスがお台場周辺でスタートした。その名は「東京EVバイクシェア」だ。
ドコモ・バイクシェアといえば電動アシスト自転車のシェアリングサービスでおなじみの存在。新たに手掛けることとなったのは、電動バイクによるサービスである。今回スタートすることとなったサービスには大きな特徴がある。それは使用する車両だ。まずは車両をじっくりと観察してみよう。
外観は前輪が2輪、後輪が1輪の3輪タイプである。運転者はシートに着座する形となる。シートとハンドルの関係は、いわゆる原付スクーターに近い。シートの後方には大きなカゴがセットされている。2輪と3輪の違いこそあれ、確かにこの形状はバイクだ。
ただし、この車両は通常の原付スクーターなどとは根本的に違う箇所がある。それは必要な運転免許が
「普通自動車免許もしくはその上位にある運転免許」
だということ。原付免許や2輪免許、小型特殊免許などでは運転することができない。これは極めて重要なポイントである。
実は今回採用された車両は正確にはバイクではなく、いわゆる
「ミニカー」
に相当している。
道路運送車両法上の車両区分は原付一種。一方、道路交通法上(運転免許制度上)では普通自動車だ。よってナンバープレートは薄い水色となる。
同様のカテゴリーの車両には、デリバリーサービスなどで使われているキャビン付きの3輪スクーターなどがある。少々複雑だが、ここはしっかりと理解しておきたい。