中国が牛耳る「コンテナ製造」 シェア“ほぼ100%”も、リスク回避で新勢力が覇権揺るがす
コンテナの生産と価格

世界におけるコンテナの「箱」の総数は、2021年段階で4989万TEU、個数換算では3113万個だった。そのうち、20ft(約6m)コンテナが1232万TEU、40ft(約12m)コンテナが3521万TEUを占める。
世界のなかでは40ftコンテナ、なかでもハイキューブと呼ばれる高さ約2.9mのコンテナが主流である。用途別では、
・通常のドライコンテナ:4289万TEU
・冷蔵冷凍貨物を運ぶリーファーコンテナ:347万TEU
である。そのほか、薬品やジュース、ワインなどを運ぶタンクコンテナも60万TEU存在する。
コンテナの生産量は2019年、2020年に減少したものの、年間400万TEU程度の生産があり、その結果、世界にあるコンテナの箱の数は2017年からで1000万TEUの増加を見せており、2026年には約800万TEUの増加が見込まれている。コンテナを作るための価格は
・20ftコンテナ:3000ドル前後(約41万円)
・40ftハイキューブコンテナ:5000ドル弱(約69万円)
である。
中国の主要メーカーとシェア

コンテナの製造国はほぼ中国で、2021年において98.7%のシェアを占めている。
コンテナ製造業者は、中国招商局の傘下にあるCIMC(中国国際海運集装箱集団)グループがトップシェアを占めているほか、中国の国有船社コスコグループのSULE(上海寰宇物流装備有限公司)もコンテナを多く製造している。ほかにもCXICなど中国系企業が主要メーカーとして挙げられる。
直近では世界のコンテナ製造のうち、86.2%がCIMC、Shanghai Universal Logistics Equipment、民間会社であるCIXCのグループで製造されている。さらにデンマークの海運会社マースクの傘下にあるMCI(マースク・コンテナ・インダストリー)も製造している。
現在は、中国系以外の企業もコンテナ製造を中国で行うことが一般的だ。そのほか、四大グループ以外も含めると中国国内での生産は97.5%(2019年)、97.7%(2020年)を占めている。
コンテナ製造は、コンテナ化の始まった国ということで米国に集中していたが、1970年代には日本での生産が増え、コンテナ黎明期におけるコンテナ製造の中心地だった。
横浜市のコンテナリース会社、EFインターナショナル社長の中尾治美氏によると、当時、重工系メーカーがコンテナ生産を手掛けることが多く、日立造船は舞鶴で、川崎重工は坂出で生産をしていた。ほかにも日本フルハーフや不二サッシ、西武建設、東急車両などもコンテナ生産を手掛け、メーカーの数は計23社にのぼった。