レンタカー利用率は6割超え! 「沖縄の観光客」が公共交通をあまり使いたがらない切実事情

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沖縄県には、国内外問わず多くの観光客が訪れる。その大半は、移動手段としてレンタカーを利用している。なぜ公共交通機関ではなく、レンタカーがなのか。

レンタカー利用の課題と解決策

沖縄の道路を走行する路線バス(画像:写真AC)
沖縄の道路を走行する路線バス(画像:写真AC)

 さまざまな理由から、沖縄県ではレンタカーを利用した観光が一番好まれている。しかし近年はただその状況を見守っているだけではなく、いろいろな解決策を提案している。

 例えばタクシー業界では、地元のタクシー会社に対応した配車アプリをリリースしている企業も見られる。実際にオペレーターと話さずに配車ができるアプリや、24時間年中無休で配車可能なアプリなどの開発がされている。また、タクシードライバーの案内でめぐる“貸し切り型観光プラン”なども続々と登場。定額の格安料金で観光できるプランや、事前に予約して支払いを済ませ、現地で観光を楽しむプランなどもある。

 バスにおいては、支払いのしやすさ、遅延解消のためにバスレーンの延長などを改善して利用しやすくなってきたようだ。また本島のみならず、離島への車を使わない旅を啓発する運動も行っている。

 しかし、いまだにタクシーや公共交通機関を利用する観光客が少ないわけは、沖縄での車社会を改善せずに不便さを感じる他の移動手段をないがしろにしてきたことが原因となっている可能性がある。

 沖縄総合事務局の調査によると、タクシーを利用しない理由として

「レンタカーの方が自由が利く」

といった意見が82.5%で最も多く、観光タクシーの利用経験者は1割にとどまっている。

 沖縄のモノレールは、市外を目指した観光には不向き。そして路線バスは、到着の遅れなどにより希望の時間通りに行動できないといった状況があるが、これらを解決するためにはまず交通インフラの整備をしていくことがマストになってくるだろう。

 さらに、便利な移動を可能にするためのデジタル化などを進めていくことも解決への近道だ。これらが整わない限り、レンタカー以外の選択をすることは難しい。根付いてしまった交通事情を急に改善していくことは困難であるものの、少しずつでもよい方に向かっていくことに期待したい。

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