レンタカー利用率は6割超え! 「沖縄の観光客」が公共交通をあまり使いたがらない切実事情

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沖縄県には、国内外問わず多くの観光客が訪れる。その大半は、移動手段としてレンタカーを利用している。なぜ公共交通機関ではなく、レンタカーがなのか。

公共交通機関の問題点

2両編成のゆいレール(画像:写真AC)
2両編成のゆいレール(画像:写真AC)

 レンタカーの予約ができないなら、バスやモノレールなどの公共交通機関、タクシーなどを使えばよいわけだが、それぞれに問題点があるようだ。

 まず、モノレールは那覇市の中心部での観光を楽しむだけなら十分に事足りる。開通時は、那覇空港駅から首里駅までが開設され、その後、2019年にはてだこ浦西駅までに延長。現在は全19駅で運行しており、那覇市内の観光スポットである国際通りなどへのアクセスが便利だ。しかしそれ以外の場所はカバーできていないため、市外にも足を運びたい観光客には不向きといえるだろう。

 路線バスも移動への自由度が低いためか、「観光客の路線バス利用率(2021年度)」は

「20.4%」

と低めの割合になっている(令和3年度観光統計実態調査)。

 バスが運行している間隔は、多い路線で1時間に1~2本、通勤や登校の時間帯でも多くて4本くらいまで。需要の少ない路線においては、1日に数本といった状況だ。インターネットでバスの路線図などを検索しても、土地勘がないとなかなかわかりづらい。そのため沖縄初心者にとって、バスの利用はハードルが高く不便さを感じてしまうかもしれない。

 また、タクシーは稼働している台数が減り、顧客の要望に応えられていないという状況がある。ドライバーの高齢化が進み、人手不足が深刻化している。沖縄県ハイヤー・タクシー協会によると、2020年3月末時点で6747人だったドライバーが、2021年11月には約10%の697人も減り、6068人となっている。

 もともと沖縄でのタクシー利用は短距離移動がメインで、客単価は平均1000~1100円程度。そのため採算が取りにくく、コロナの影響で廃業するところも出てきている。こういった背景があるため、好んで公共交通機関やタクシーを選ぶ観光客が少ないことにも納得がいくだろう。

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