物流業界を支える新興ビジネス「トラック投資」とは? テレビCMでもおなじみ、気になる利回りはいかほどか

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ひとくちに企業やビジネスに対する投資といっても、その対象は多岐にわたる。そうしたなか、近年になって注目を集めている新たな投資対象に「トラック」がある。

予定利回りは1.2~4.0%

クラウドファンディングのウェブサイト(画像:クラウドファンディング)
クラウドファンディングのウェブサイト(画像:クラウドファンディング)

 ここで、実際にどのように運用されているか。オフィシャルサイトでデータを公開しているモビリティファンドでの例を見てみよう。

 現在運用中の「モビリティファンド1号」は、募集出資金額3000万円に対して申込金額がフルの3000万円。運用期間は34か月。終了予定日は2025年12月31日。予定利回りは年率/税引き前で

「1.2%」

というもの。さらに少し前まで出資者を募集していた「モビリティファンド2号」は募集金額1億3900万円。こちらも満額での申し込みを終え、間もなく3年間の運用が始まる。その予定利回りは年率/税引き前で

「4.0%」

と高い。

 トラックに対するこれらの投資商品がどういったものなのか。その基本中の基本は理解した頂けたものと思う。ここからはもう少し深く、そのメリット/デメリットにも言及しておこう。

5つのメリット

メリット(画像:写真AC)
メリット(画像:写真AC)

 メリットは次のとおり。

1.最低投資金額が500万円程度となっていること
2.トラックは国内での運用のみでリスクはないこと
3.トラックの法定耐用年数は5年未満であること
4.出資者が法人の場合、出資時にその金額の多くを損益計上できること
5.投資を通じてわが国の基幹産業のひとつである物流の安定に貢献できること

「1」は、3000万円からと高額投資商品だった以前からの航空機や船舶への投資に対してかなりリーズナブルである。

「2」は、航空機や船舶の場合ドル建て運用がほとんどゆえに為替損益のリスクがあった。

「3」は投資期間もそれ以内と短期間で成果が出る。

「4」は節税効果がある。

 最後に「5」だが、これは多分に心情的なメリットではあるが、トラックそのものが好きな人物にとっては満足感を得る大きな動機となる。

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