誕生は日本初! 武蔵野市の「ムーバス」に乗って“油そば”発祥のお店へ行ってみました【連載】町バスに乗って(3)
三鷹からコミュニティーバス「ムーバス」に乗って、油そば発祥の店に行ってみた。
料金は100円、名前は一般公募で決定

武蔵野市を訪れたことは何度かある。吉祥寺に用事があり、そのまま三鷹へ別の用事を済ませに移動したこともあった。そのときはJRを使って移動した。電車賃は146円。しかし、ムーバスを利用すれば100円で移動できる。今考えたら、なんか損した気分だ。
というわけで某日、ムーバスに乗るため三鷹駅へ向かった。停留所は北口にあった。その前をかわいいバスが走っているのを発見。車体にはムーバスの文字。ロゴもなんだか愛らしい。一般の路線バスに比べると小ぶりで、よくあるタイプのコミュニティーバスだ。前から乗って先払い。降りるのは後ろのドアのようだ。
「三鷹・吉祥寺循環」に乗ってみた。バス停の時刻表を見たところ、平日はだいたい1時間に3本ほどの便がある。入り口で運転手に1日乗車券があるか聞いてみたら、ないとのことだった。そのため、Suicaを使って乗車。料金は前述のとおり100円だ。乗車ドアを始め、車内、降車ドアにも手すりがついているので、お年寄りは心強いだろう。
名前は一般公募で決定

ムーバスの名前は一般公募で誕生した。
・Move us(ムーブアス)
・武(ム)蔵野市のバス
を掛けている。この名称がまたかわいい。
三鷹駅北口を出たバスは、中町新道を西へ。成蹊通りを南下してJRの線路を超える。井の頭自然文化園の脇を通って、吉祥寺駅南口に到着した。駅前の道は一般の路線バスだとギリギリだが、ムーバスはスイスイ走っていく。
車内を見回したところ、利用客の多くは観光客などではなく、地元民だと思われた。筆者が乗った平日昼間はほとんどがお年寄りだった。