トヨタも熱視線 人工知能「ChatGPT」搭載の自動車はわれわれにどんな便益をもたらすのか

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海外メディア「The Information」が「トヨタの人気車種からAlexaが消える」と報じた。そんな同社は音声アシスタントの自社開発に力を入れており、ChatGPTとの統合を検討しているようだ。

トヨタ、Alexaのサポートを終了

2022年10月31日撮影、東京都内の自動車ショールームに掲げられたトヨタ自動車のロゴマーク(画像:AFP=時事)
2022年10月31日撮影、東京都内の自動車ショールームに掲げられたトヨタ自動車のロゴマーク(画像:AFP=時事)

「トヨタの人気車種からAlexaが消える」

3月の終わり、そんな一報が飛び込んできた。

 Alexaといえば、米アマゾンが開発したAI音声認識サービスだ。Alexaを搭載したAmazon Echoなどの機器に話しかけるだけで、タイマーをセットしたり、お気に入りの曲をかけたりすることができる。持っていない人も、一度は名前を聞いたことがあるであろう。

 Alexaはかつて、2021年までに約1兆9900億~2兆1000億円の売り上げを生むともいわれていた。しかし、ほぼ原価に近い価格で販売されたことや、ユーザーがAlexaを介して商品を注文することがほとんどなかったことから、

「利益につながりにくい」

という実態があった。2022年11月には、Alexaなどのデバイス開発を担当する部署で、大規模なリストラが行われることが発表されたのも記憶に新しい。

 今回、海外メディア「The Information」によって廃止が報じられた、トヨタ自動車の車載Alexaは、スマートフォンのアプリを介して車内でAlexaを操作するシステムだ。2023年モデルの「プリウス」「カローラ」などの人気車種で既にアプリのサポートを終了しており、今後、その他の車種でも段階的に廃止していく予定だという。

 正式な発表はないものの、Alexaの対応車種一覧ページからは、確かにトヨタ車の名前が消えている。

 トヨタは現在、音声アシスタントの自社開発に力を入れており、既存のAIチャットサービスとの統合を検討しているようだ。このサービスというのが、最近話題の「ChatGPT」である。

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