トヨタも熱視線 人工知能「ChatGPT」搭載の自動車はわれわれにどんな便益をもたらすのか
海外メディア「The Information」が「トヨタの人気車種からAlexaが消える」と報じた。そんな同社は音声アシスタントの自社開発に力を入れており、ChatGPTとの統合を検討しているようだ。
ChatGPTに車載AIについて質問
OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は、ABC News(米国)のインタビューに対して、ChatGPTを開発したことを
「少し怖いと思っている」
と認めた。それほどまでに、ChatGPTは人の生活に絶大なインパクトを与える可能性を秘めているという。一方で、アルトマン氏は、AIは多くの仕事を奪うかもしれないが、より良い仕事につながる可能性もあるとも述べている。
ここで、筆者(もりあやこ、調査測量系ライター)はChatGPT自身に、
「Alexaの代わりに、車載AIにChatGPTが使われるそうです。どう思いますか?」
と尋ねてみた。
すると、(「興味深いニュースですね!」ともっともらしく感嘆した後、)
「車載AIにChatGPTが使われるというのは、自動運転技術やドライバーアシストシステムなど、車の安全性や快適性を向上させるための有望な取り組みだと思います」
との回答が返ってきた。
さらに、
「車載AIには高い信頼性や安全性が求められますので、ChatGPTが適切に訓練され、適切な制限や制御が施されていることが重要です。また、音声認識や応答速度などの面でも改善が必要であるかもしれません」
との課題も示した(いずれも、ChatGPT Mar 14 Versionによる回答)。
まったくもってその通り。しかも、Alexaにまったく触れず、自分のことだけに言及し評価しているのもいじらしい。
アルトマン氏も述べているように、AI技術を生かすも殺すも人間次第だ。扱いには慎重になりつつも、うまく付き合っていきたいものだ。そして、車載AIにChatGPTが採用された暁には、運転性能や安全性の向上に確実に貢献してくれることを切に願う。