マツダ史上最強“340馬力” 北米仕様のごっついガソリン車「CX-90」は時代遅れか、はたまたEV蹴散らすのか
マツダの北米法人はこのたび「CX-90」を世界初公開し、話題となった。同車は北米市場のニーズを踏まえて開発されたミッドサイズのSUVである。
日本販売の行方

マツダらしいCX-90の造形やサイズ、そしてそのパワーに引かれる日本のファンも多いだろう。当然、国内販売も期待されるが、残念ながら今のところその予定はないようだ。フルサイズSUVは日本でパワーとサイズを持て余してしまうのかもしれない。
しかし今後、CX-90と同じラージ群の「CX-80」の国内発売は予想されている。詳細はまだ不明だが、現在日本で販売されている「CX-60」を3列シートにしたモデルか。大人数での利用を考えると、3列シートの車両も選べるようになるのは、ユーザーにプラスだろう。
CX-60でも日本では大型SUVにあたるサイズだ。この先、CX-80が登場すれば道ゆく人の目を引くデザインやサイズ感で、街での存在感は相当なものになるだろう。
米国ではカリフォルニア州やニューヨーク州などで、2035年までにガソリン車の販売を禁止し、EVの販売のみに切り替えていこうとする動きがある(PHEVは可)。それとは逆に、すべてを電気化することが
「石油やガス産業の衰退につながる」
として、EVの販売を禁止しようとする州もある。
世界でさまざまな事情が交錯しているなかで、今後の方向性を正確に判断するのは非常に難しい。そんななか、日本のマツダによる“最強スペックのガソリン車”がどのような存在感を示してくれるのか、非常に楽しみである。