運転中のタッチパネル操作「ドラッグより危険」だった? ドライバーの反応時間6割も増加、メリット・デメリットを再考する
タッチパネル式の券売機誕生から2023年でちょうど30年を迎える。メリット・デメリットを通して、今後を考える。
今やどこでも見かけるタッチパネル
余談から入って申し訳ないが、筆者(山本哲也、交通ライター)が先日久しぶりに牛丼チェーン店に入ったとき、カウンター席のひとつひとつに注文用のタブレットが置いてありびっくりした。
タッチパネル登場初期の現金自動預払機(ATM)や、某回転すし店で何度押しても反応しなかった記憶がついよぎってしまうのだ。ある意味、タッチパネルに対する拒否反応なのかもしれない。
しかし冷静に考えると、注文のために店員を呼ぶ必要がなく、かつ店員がなかなか注文を聞きに来なくてイライラすることもなくなるなど、「意外と便利じゃないの」とすぐさま納得してしまった。
タッチ式券売機の先駆けは1993年
タッチパネルは、銀行のATMや店舗だけでなく、
・駅の券売機
・自動販売機
・タクシーメーター
・カーナビゲーション
・スマートフォン
と、今やどこでも見かけるようになり日常生活にすっかり溶け込んでいる。
JR東日本の資料によると、1993(平成5)年に画面をタッチする顧客操作型指定券販売機「トラベルエディ」が、タッチ式の券売機の先駆けとして開発導入されたとのことである。
つまり、タッチパネル式の券売機誕生から2023年でちょうど30年を迎える。この30年で、ものすごいスピードでタッチパネル式の券売機が普及したものの、ICカードの登場により券売機が減少しており、これも時代の流れかとしみじみ思う。