新幹線の「アイスクリーム」なぜあんなに硬い? スプーンで削るか、溶けるまで待つか
新幹線の車内で買えるアイスクリームは、とにかく「硬い」ことで有名だ。鉄道ファンだけではなく、新幹線に乗ったことのある人なら「ああ、そういえば……」と思い出せるのではないか。
通販でも販売中

日比氏は機械を早速譲り受けて研究を進め、開発に至った。当初は紙パックに詰めたものを喫茶店やレストラン向けに販売していたが、1976(昭和51)年に家庭用商品も作った。これが「喫茶店の味を家庭でも」のキャッチコピーで販売された「スジャータ」だった。
最初はミニテトラ型容器だったが、翌1977年には現在の容器が開発されている。それまで喫茶店などを除けば、粉末ミルクが当たり前。ゆえに「スジャータ」は、それまでにない革新的な商品だった。
新幹線の車内販売に採用されたのは1978年で、それから全国に知られるようになった。当時の国鉄が「スジャータ」の採用を決めたのは、おいしさだけでなく安全性と衛生面を高く評価したためだった。これを足がかりに、同社は全国に営業所を展開することになった。
話をアイスに戻す。硬いアイスは、ジェイアール東海パッセンジャーズの通販サイトで「シンカンセンスゴイカタイアイス」の名で販売されている。少なくとも味は自宅で楽しめるわけだ。ただ、目的地に着くまでにいろいろと考えを巡らせながら、硬いアイスを食べるのは、新幹線内に尽きる。