新幹線の「アイスクリーム」なぜあんなに硬い? スプーンで削るか、溶けるまで待つか

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新幹線の車内で買えるアイスクリームは、とにかく「硬い」ことで有名だ。鉄道ファンだけではなく、新幹線に乗ったことのある人なら「ああ、そういえば……」と思い出せるのではないか。

さまざまな味のバリエーションも登場

新型車両「N700S」(画像:写真AC)
新型車両「N700S」(画像:写真AC)

 もっともポピュラーな味はバニラ味だが、これまで同社ではさまざまなフレーバーを発売している。

 2010(平成22)年にはコーンポタージュ味も登場した。また、同年の東北新幹線八戸~新青森間開業の際はりんご味が、2013年の静岡県の温室マスクメロン生産量日本一を記念してメロン味が発売されている。

 なお、2021年には車内販売限定で新型車両「N700S」のイラストをあしらった専用スプーンも発売された。

 ただ、2019年頃から車内販売自体が利用者減少により廃止・縮小され始めた。そうしたなか、JR東海と車内販売を担う子会社のJR東海パッセンジャーズは継続した。

 同社は車内販売を維持するため、商品の品揃えを増やした。また同時期、電動サーバーを使った缶ビールの販売、ホットコーヒーの味のリニューアルなども実施している。もちろん、アイスの新味・マンゴー味も発売されている。

 こういったことからも、硬いアイスが車内販売維持のために欠かせない商品として重視されているのがわかる。

新幹線との関わり

スジャータめいらくのウェブサイト(画像:スジャータめいらく)
スジャータめいらくのウェブサイト(画像:スジャータめいらく)

 スジャータめいらくと新幹線との関わりは、硬いアイス以前からだ。

 始まりは、同社の看板商品でもあるコーヒーフレッシュ「スジャータ」だった。1946(昭和21)年に創業者の日比氏が行商から始めた同社は、乳製品・飲料メーカーへと発展していった。

 その日比氏が1970年頃、たまたま乳業会社の新工場を見学したのが「スジャータ」開発のきっかけだった。工場内にはこのとき、返品される機械が梱包され放置されていた。日比氏がなにかと聞けば

「1週間で腐る牛乳を2か月間腐らないようにできるものだが、使いこなせないので返品する」

との答えが返ってきた。当時、コーヒーフレッシュは日持ちせず、大量の廃棄が出ていた。それが2か月持つとなれば、製造の大転換だった。

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