送迎バス「置き去り事故」の敵はヒューマンエラー! 人力「押しボタン」ではなく、AI「自動検知」一択だ
近年、自動車内における子どもの置き去り事故が多発し、メディアに報じられている。どうしたら解決できるのか。
置き去り事故に関する国主導の対策

子どもの置き去り事故を防止するため、国主導の対策も進められている。2023年4月からは
・保育園
・幼稚園
・認定子ども園
・特別支援学校
・小学校
などで利用されている送迎バスに対して、安全装置の取り付けが義務づけられるようになる。
国土交通省が定めたガイドラインを見ると、安全装置としては、
・押しボタン方式
・自動検知方式
のふたつが挙げられている。
押しボタン方式は、運転手が車内に園児が残されていないか確認を行った後、車内に設置されたボタンを押すという方式だ。エンジンを切ってからボタンが押されないまま一定時間が経過すると、付属のスピーカーから大音量でアラームが鳴る仕組みで、簡易的だ。
自動検知方式では、車内にカメラやセンサー、 AI搭載機器を設置する。子どもが車内に残されたら、カメラとセンサーが子どもの存在を検知し、続いてAIが状況を判断する。AIが異常と判断した場合、アラームなどで自動車の所有者に注意喚起を促す。
ヒューマンエラー対策はAI一択か

二種類の安全装置が提案されているものの、筆者(山下駿、自動車ライター)は
「自動検知方式」
でなければ意味がないと考える。
なぜなら、政府が今回対策に乗り出した要因でもある、2022年9月に静岡県牧之原市で発生した送迎バス園児置き去り死亡事件の原因がヒューマンエラーだったからだ。
押しボタン方式で最終的な確認を行うのは、なんやかんやで人間である。これではミスは再び繰り返される。本当に置き去りを減らせるのか、はなはだ疑問だ。