バス内の「子ども置き去り」撲滅へ 安全装置を開発、アラーム音で車内確認を促す仕組み

遠隔機能でダブルチェックも

　情報処理システム開発のIBASHO（横浜市）は、自動車内などでの子どもの置き去りを防止する安全装置「Child Saver」を開発したと発表した。

　同製品は、エンジン停止後にアラームを鳴らすことで、アラーム停止ボタンを設置する車両後部まで乗務員を誘導、子どもの下車確認を支援するもの。

　一定時間以内にアラームを止めない場合、警報に加えて車内の映像・音声・位置情報を車外の特定端末へ自動送信。乗務員以外の職員によるダブルチェックが可能な遠隔監視機能を備えているという。

　カメラ、マイク・スピーカー、GPS、Wi-fi／LTEを活用することで、声が出せない状況でも姿が見える、姿が見えなくても声が聞こえる、姿が見えず声が聞こえなくても発信地が特定でき、置き去りに気付くことが可能な仕組みとなっている。

　同製品は、横浜市内の認定こども園の送迎用バスに搭載して実証実験を実施した。保育現場の関係者の意見を基に、設置や操作の仕組みに改良を重ねたという。