JAL機の福岡空港「門限」 時間過ぎたら“北九州着陸”は賢明な判断か? バス・タクシー緊急確保の高すぎる壁とは
3月12日、朝日新聞がJALが今後、「門限」を過ぎたら北九州空港(24時間離着陸可能)に降りられるよう対応を改める方向で検討していると報道した。今後どうなるのか。
移動手段を緊急確保できるのか

すでに指摘されているように、北九州空港周辺に大きなホテルはひとつしかなく、十分な客室を確保できるかどうか難しい。少し離れたところにはいくつかあるが、後述のように移動手段の問題がある。
また、宿泊が求められるのは旅客だけではない。操縦士や客室乗務員も同様である。
もし宿泊環境が劣悪だった場合、安全性の確保の観点から常に快適な労働環境を求める操縦士からクレームがつくことも想定しなければならない。
北九州市内まで行けばホテルもあるが、この場合も
「バス、タクシーなどの移動手段が緊急に確保できるかどうか」
が問題となる。
バスドライバーは万年不足という現実

バスなら、車両だけでなくドライバーの確保も一苦労だ。なぜなら、バス会社はそもそも平時ですらドライバー不足に悩んでいるからだ。タクシーにおいても、北九州空港の需要はさほど多くないため、待機の車両数も限られている。
北九州空港のような、市内から離れている場所に多くの台数を緊急に振り向けることは難しい。ましてや週末ともなると、夜間の時間帯、北九州市内の繁華街での需要と競合することになり、雨でも降っていれば配車はさらに時間がかかる。
操縦士や客室乗務員は、そのまま当該航空機で勤務できるかどうかも労働契約上の問題となる。場合によっては代わりのクルーを手配しなければならない。
その場合、福岡からなら何とかなるだろうが、待機要員は他の大空港に比べて少ない。東京や大阪からの場合、北九州に乗り入れている自社便の数が少ないため、手配の時間がかかる。
そうなれば、翌日の複数便の運航スケジュールに遅れが出るなどの影響が考えられるのだ。