いくつ知っている? 首都圏から消えた「モノレール」と知られざるその裏事情とは
国内のモノレールはわずか11路線のみ。しかし昭和後期~平成の首都圏には、他にもモノレール路線が存在した。今回は、そうした“消えたモノレール”について解説する。
早期に廃止されたモノレール

●よみうりランドモノレール(よみうりランド〈当初の社名は関東レース倶楽部〉)
よみうりランド(当初は読売ランド)は東京都稲城市と神奈川県川崎市にまたがる丘陵に広がる遊園地だ。園内およびその周辺は、60年代に大規模なレジャーの拠点として段階的に開発された。
まず、1961(昭和36)年にゴルフ場が、そこから数年間で釣り堀、人工スキー場、水中バレエ劇場などが続々と誕生。そして、1964年の元日に遊園地のオープン(同年3月)に先駆けて、モノレールの運行が開始された(事業種別は鉄道)。方式は跨座式に含まれる「アルヴェーグ式」というものだった。
開業時は全長約2kmで、遊園地オープン後の同年8月に、数か所に停車しながら遊園地内を周回する全長3.4kmの環状路線にバージョンアップ。園内の移動手段であるとともに、アトラクションのひとつのような位置づけだったのだ。
鉄道でもアクセスしやすいよみうりランドは人気のレジャースポットとなるが、よみうりランドモノレールの稼働期間は短かった。1978年の11月いっぱいで営業を終了している。
開業から14年後が経過し、車両や設備の老朽化が進んだ段階で、それを安全な状態に更新するより、廃止したほうが望ましいという経営判断がなされたのだ。