「東京ディズニーランド」「東京ドイツ村」 なぜ千葉県の大型施設には「東京」がよく使われるのか

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千葉県では大型施設の名称に「東京」が頻繁に使われている。なぜか。千葉県のイメージの変遷をたどる。

東京都への就業・通学流出が顕著

東京都への就業・通学流出率(画像:国勢調査のデータを基にMerkmal編集部で作成)
東京都への就業・通学流出率(画像:国勢調査のデータを基にMerkmal編集部で作成)

 改めて、千葉県の立地特性と就業構造を見てみたい。

 千葉県の中心都市である千葉市と東京都中心部は首都圏の東方面の大動脈であるJR総武本線で直結しており、JR千葉駅からJR東京駅までは総武線快速で約40分で結ばれている。

 そのほかにもJR京葉線、JR常磐線、京成線、最近ではつくばエクスプレスなど、千葉県内には東京都中心部に乗り入れる鉄道網が多数存在しており、東京への通勤・通学には非常に便利だ。

 新型コロナウイルス感染拡大前の2015年の国勢調査によれば、千葉県西部の都市の東京都への就業・通学流出率は

・市川市:46.8%
・松戸市:35.7%
・浦安市:48.6%

と高い比率になっている。同じ首都圏の埼玉県や神奈川県の都市を見ると、埼玉県は

・川口市:33.2%
・戸田市:39.4%

であり、神奈川県は

・川崎市:41.1%

であることから、東京都に近い都市では千葉県から東京都への流出が顕著であることがわかる。

 千葉県西部のエリアでは高度経済成長期からバブル期にかけて、交通の利便性を生かして宅地開発が活発化し、東京都ベッドタウンとして発達してきた。

 千葉県以外の地域から流入した人も多く、都内の職場で働き、日常品以外の買い物やレジャーも都内の施設に出掛けることが多かったため、自分が千葉県民だという意識が薄い住民が多く存在した。バブル期において、千葉県西部の住民は意識的にはどちらかというと都民であったのだろう。

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