「マスク拒否」ばかり論じるな! ピーチ運航妨害の主題は「航空法違反」と安全阻害行為だ

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ピーチ・アビエーション運航妨害とその有罪判決が話題となっているが、この件にマスクはまったく関係ない。あるのは航空法とそれを脅かした安全阻害行為だけだ。

法的に正しい緊急着陸の判断

飛行機の機内のイメージ(画像:写真AC)
飛行機の機内のイメージ(画像:写真AC)

 そもそもピーチ・アビエーションが決めたことを守れない、気に入らないなら「使わない」という選択肢が消費者にはある。またピーチ・アビエーション側にも「乗せない」「降ろす」という選択肢がある。そもそも多くの乗客の命を預かっているピーチとしてはそうせざるをえない。また航空法でもそう定められている。

第七十三条の二 機長は、国土交通省令で定めるところにより、航空機が航行に支障がないことその他運航に必要な準備が整つていることを確認した後でなければ、航空機を出発させてはならない。

第七十三条の四
第五項
機長は、航空機内にある者が、安全阻害行為等のうち、乗降口又は非常口の扉の開閉装置を正当な理由なく操作する行為、便所において喫煙する行為、航空機に乗り組んでその職務を行う者の職務の執行を妨げる行為その他の行為であつて、当該航空機の安全の保持、当該航空機内にあるその者以外の者若しくは財産の保護又は当該航空機内の秩序若しくは規律の維持のために特に禁止すべき行為として国土交通省令で定めるものをしたときは、その者に対し、国土交通省令で定めるところにより、当該行為を反復し、又は継続してはならない旨の命令をすることができる。

 この条文の

・航空機を出発させてはならない
・航空機に乗り組んでその職務を行う者の職務の執行を妨げる行為

がそれだ。

 程度によっては出発したものの、やはり問題が起きた、処理しきれないほどの事件が起きた、などケース・バイ・ケースとなるが、ピーチ・アビエーションは法にのっとり、他の乗客の危険も考慮した上で新潟空港に緊急着陸した。男によって客室乗務員が腕をねじれあげられけがを負った時点で機長の緊急着陸の判断は法的に正しい。どう考えても普通ではないからだ。

 男の訴える要求が「マスク」するしないが起因だとしても、それを口実にしたハイジャック犯かもしれないし、テロリスト、もしくは旅客機もろとも墜落することを望むローンウルフ(一匹狼)かもしれない。男は「そうではない」と主張するだろうが、機長の判断は「極めて危険」な安全阻害行為と法にのっとり、その権限をもって判断したということだ。

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