「CA = 憧れの職業」の時代は終わったのか? コロナが暴いたインフラ職種の脆弱性、就職ランキング50位にすら入れない現実とは
CAのブランドが急降下している。コロナ禍を乗り切った後、良質な人材を確保するためには企業は何をすべきか。元CAの筆者が実体験を交えて語る。
外資系航空会社へ人材が流出

また、CAといえば以前は、
「ANAかJALか」
というイメージだった。いわゆる大手である。しかし、この10年間で日本のエアライン業界の勢力図は大きく様変わりした。
・LCCの台頭
・外資系エアラインの日本人スタッフ募集増
などで、CA志望者の選択肢は大きく広がった。会社ごとの業務内容や給料、就航地などの違いを比較できるようになったため、漠然とした「CAになりたい」から
「〇〇社のCAになりたい」
というように、希望が具体的に変化している。
例えば、中東系エアラインなどは国籍に関わらず全ての路線に乗務ができ、文字通り、世界を飛び回れる。ヨーロッパ系エアラインなどは住み慣れた日本を拠点としながら、ゆったりとしたスケジュールで働ける。
外資系エアラインの多くは契約社員としての雇用だが、その分、給与は高い。また非常に風通しが良く、上下関係も緩やかなことが特徴だ。このような乗務体系や給与の良さなどに引かれ、外資系エアラインを志望する学生も最近は増えている。
JALもANAも、会社更生法適用やテロ等の影響による経営悪化で採用を中止した過去がある。しかし今回の中止は3年間にも及んだ。航空需要が回復したとき、空白の3年間を埋める人材確保が必要となる。この先、そのために航空各社は対外的に何をアピールするべきか。業界は混迷している。