JR東・西武鉄道が技術分野で連携強化 鉄道ライターの私が今後を期待してやまない3つの理由
西武鉄道とJR東日本が鉄道技術分野における覚書を締結した。今後は双方の協力を一層強化する。これにはさまざまな期待が持てる。いったいなぜか。
技術力に優れたJR東日本

JR東日本は、日本の鉄道事業者ではトップクラスの技術力を持つ。
1994(平成6)年10月3日、新津車両製作所(現・総合車両製作所新津事業所)の操業を開始し、車両の新製業務を開始。首都圏の通勤形・近郊形・一般形電車の多くを自前で用意する体制とした。他社では相模鉄道10000系、東京都交通局10-300形も手掛けた。
非電化区間用の車両では、
・ハイブリッド気動車(キハE200形、HB-E300系)
・蓄電池駆動電車ACCUM(EV-E301系、EV-E801系)
・電車と気動車の両方を併せ持つ二刀流車両(E001形TRAIN SUITE 四季島)
・電気式気動車(GV-E400系)
を実用化した。2022年には燃料電池によるハイブリッド車両FV-E991系HYBARIが登場し、実用化を目指す。
ハード面でも、保安装置は仙石線と埼京線の一部区間に無線式列車制御システム(ATACS。Advanced Train Administration and Communications System)を導入。従来の自動列車制御装置(ATC。Automatic Train Control device)に比べ、無線通信によりほかの列車との間隔を検知するもので、信号機と信号機のあいだを示す閉塞(へいそく)方式に縛られることなく、前方の列車との位置関係により速度を制御する。これにより、柔軟な安全運行と地上装置のシンプル化も可能である。
近年は簡素化したスマートホームドアの整備を進めているほか、自動列車運転装置(ATO。Automatic Train Operation device)の高性能化を目指している。