JR東・西武鉄道が技術分野で連携強化 鉄道ライターの私が今後を期待してやまない3つの理由

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西武鉄道とJR東日本が鉄道技術分野における覚書を締結した。今後は双方の協力を一層強化する。これにはさまざまな期待が持てる。いったいなぜか。

包括的な連携が始まって2年

西武鉄道001系ラビュー(画像:岸田法眼)
西武鉄道001系ラビュー(画像:岸田法眼)

 西武ホールディングスとJR東日本は2020年12月23日、双方の有形・無形資産を組み合わせた包括的な連携を行う共同記者会見を実施した。

「新たなライフスタイルの創造×地方創生」をコンセプトに、STATION WORK(個室型のシェアオフィス)の拡大、プリンスホテルの新たな展開、日本各地へのワーケーションの浸透拡大、スタンプラリーやハイキングイベントの共同開催、トモニー(西武鉄道の駅に点在するコンビニエンスストア)の取扱商品拡充などで包括的連携を進めてきた。

 もっとも目につきやすい包括的連携の成果は、JR東日本が2019年にスタートしたSTATION WORKの拡大だ。2021年から西武鉄道の駅にも導入されたほか、2022年からビジネスエアポート、Plug and Play Shibuya powered by 東急不動産とも連携し、全国500か所に拡大。2023年度には1000か所の設置を目指している。

 これまでの包括的連携は営業面を中心に進めてきたが、鉄道事業に関することは行われていなかった。その後、満を持してか、西武鉄道とJR東日本は2022年9月28日、鉄道技術分野における覚書を締結した。今後は独自に研究開発を進めていた鉄道技術の垣根を取り払い、双方の協力を一層強化するという。

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