トヨタ「人に寄り添った」高度運転支援機能発表 高速は手放し可 新型LS・MIRAIに搭載
「人に寄り添った」高度運転支援機能とは
この中でも特に「ドライバーとクルマの対話」や「人に寄り添った運転支援」では、例えば車幅のある大型車を追い越す際、システムは追越車線の真ん中よりいくぶん右側に寄って左右の車間を確保する。車両同士が近すぎて、ドライバーが不安を感じるのを回避するためだ。
インターチェンジなどの合流地点では、本線に合流して来るクルマに対して早めに減速し、相手車両のスムーズな合流を支援する。
車線変更は、システムが「可能」と判断し、かつ、ドライバーがステアリングを保持して「承認」の操作をしたときに自動で行われる。また、ドライバーがターンレバー操作をすることでシステムに車線変更の動作を要求することもできる。
ドライバーカメラモニターも搭載。ドライバーの顔や視線の向き、姿勢などを検知し、脇見や閉眼があったら警告を出す。居眠りの兆候も推定し、ブザーによる警告やシートベルトの振動、ヘッドアップディスプレイの点滅などでドライバーに注意を促す。
ドライバーの姿勢が大きく崩れたときや、システムの警告に応答せず無操作状態が続いたときなどはハザードランプを点滅させ緩やかに減速したうえで車線内や路肩に停車し、ドア解錠などを行う。
ソフトウェアは、無線通信や販売店での有線接続により更新(アップデート)が可能。購入後の、新機能の追加や性能向上に対応する。
あわせて車外の画像データをはじめてとする走行データを記録し、トヨタのサーバに送信。今後の自動運転、先進安全技術、地図関連技術の研究開発に活用する。データの取り扱いに際しては、法令順守のもと利用者のプライバシーに配慮した対応とする。
Advanced Driveはレクサスの新型「LS500h」とトヨタの新型「MIRAI」に同一のものを搭載。「LS500h」は1632万円(消費税込)から、「MIRAI」は845万円(同)から。