ベルリンで世界最大「鉄道見本市」開催 日中韓メーカーが出展、もっとも存在感のあった国はどこか?

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世界最大の鉄道見本市「イノトランス」が、4年ぶりにドイツのベルリンで開催。各国のメーカーが威信を掛けて展示した最新技術による車両を紹介する。

日立、100km走行バッテリーも検討

日立レール製のハイブリッド車両「マサッチョ」。ブルースの愛称が付く(画像:橋爪智之)
日立レール製のハイブリッド車両「マサッチョ」。ブルースの愛称が付く(画像:橋爪智之)

 欧州に拠点を持ち、多くの鉄道車両を製造している日立は、イタリア鉄道向けの新型車両「ブルース」(日立製品名マサッチョ)を展示。会場では開催2日目にお披露目のイベントも執り行われた。

 このブルースの特徴は、電気とディーゼルとバッテリーを組み合わせたハイブリッド車両で、電化区間では架線から集電して電車として運行し、非電化区間ではバッテリーをメインとしつつ、電力が足りなくなったら発電のためにディーゼルエンジンを回すというもの。

 現在のバッテリーでは約15Kmほど走ることができるそうだが、将来的にはディーゼルエンジンから置き換え、100km程度の距離を走行可能な大型バッテリーの搭載も検討されているとのことだ。

中国と韓国 気になる出展車両とは

 気になると言えば、日本の近隣諸国の動きも見逃せない。

 韓国のヒュンダイ・ロテムは、ポーランド・ワルシャワ市向けの路面電車を展示。100%低床で、20本を導入する予定とのこと。同社にとって、この路面電車は欧州では初の大型契約で受注したもので、今後の展開が気になるところだ。

 一方の中国は、世界最大シェアを誇る中国中車(CRRC)が汎用型電気機関車バイソンを展示した。

 同社は欧州への進出を試み、すでにチェコ向けの新型車両を受注していたが、認可取得の遅れからいまだ納車できず、契約を破棄されてしまった苦い経験があり、現時点ではまだ欧州地域におけるまとまった受注は獲得できていない。

 この新型機関車バイソンは、ハンガリーの貨物会社とリース契約を結ぶことに合意しているが、こちらもまだ認可取得が完了しておらず、今後の動向に注視する必要がある。

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