神戸空港、悲願の国際化へ そもそもなぜ「国内線だけ」だったのか? 涙なしでは語れない理由があった

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2006年に開港した神戸空港で、2030年頃にも国際線の定期便を就航することが決まった。地元にとって悲願である国際化は、なぜ決定までに16年もの時間を要したのか。

開業以来「国内線」のみの神戸空港

神戸空港で最も路線数が多いスカイマーク(画像:シカマアキ)
神戸空港で最も路線数が多いスカイマーク(画像:シカマアキ)

 神戸空港に関して今回の懇談会で決まった内容は、次の通り。

・国際線の定期便、2030年頃をめどに就航
・国際線の定期便、発着回数上限は1日最大40回
・2025年の大阪・関西万博で、国際チャーター便の受け入れ解禁
・国内線の発着回数上限、新ターミナル完成後に1日120回に拡大(現在1日80回)

 今回、国際線に関してその開設時期と発着回数上限、さらに国際チャーター便を先駆けて受け入れ解禁も方針として盛り込まれた意味は、非常に大きい。

※ ※ ※

 神戸空港は、ポートアイランドの沖合にある神戸市管理の地方空港。2006(平成18)年の開港以来、定期便は国内線のみ就航する。

 滑走路は2500mが1本。関西および伊丹の両空港が近くにある影響から、発着回数(1日80回まで)や運用時間(7時~23時)といった「制限」が設けられている。

 スカイマークが国内拠点空港の1つと位置付けて多くの神戸路線を運航する一方、ANA、AIRDO(エア・ドゥ)、ソラシドエア、近年はフジドリームエアラインズ(FDA)も続々と神戸路線を拡大中。過去にはJALも就航していた。

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