初の死亡事故でSNS紛糾も 電動キックボードを「悪者扱い」してはいけないワケ

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心配されていたことがついに起きてしまった。電動キックボードの死亡事故である。今後同じ被害を出さないために、まずやるべきことは何か。

東京都中央区で発生

電動キックボード利用のイメージ(画像:写真AC)
電動キックボード利用のイメージ(画像:写真AC)

 電動キックボードの死亡事故がついに起きてしまった。

 各メディアの報道をまとめると、事故は9月25日22時45分頃、東京都中央区勝どき6丁目のマンション駐車場で発生した。死亡したのは港区在住の52歳男性で、電動キックボードを方向転換して走りだそうとした際、車止めに衝突。前から倒れて頭を強く打った。飲酒運転の可能性もあるとしている。

 男性が運転していた電動キックボードは、Luup(東京都千代田区)によるもの。同社の電動キックボードは、国の実証実験の一環で都内各地にポート(駐車場)を設置している。同社は9月27日、次のような声明を自社ウェブサイトに掲載している。

「当社は、今回の事故を重く受けとめ、安全性向上に向けた不断の検証を進めていくとともに、飲酒運転の防止や交通ルール順守の取り組みをより一層徹底してまいります」

 なぜ、この事故が注目を集めたのか。それは死亡した男性が

「ヘルメットを着用していなかった」

からだ。各メディアの報道を見ると、

・朝日新聞:「ヘルメットせず」
・産経新聞:「ヘルメット非着用」

とある。

 見出しだけだと、ヘルメットを着用しない違反行為が事故を引き起こしたとも受け取れるが、この電動キックボードは実証実験の特例で、ヘルメットの着用が

「任意」

となっているのだ。

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