初の死亡事故でSNS紛糾も 電動キックボードを「悪者扱い」してはいけないワケ
心配されていたことがついに起きてしまった。電動キックボードの死亡事故である。今後同じ被害を出さないために、まずやるべきことは何か。
いますぐ問題点を洗い出せ

今回、警察も飲酒運転の可能性を認めている。筆者(昼間たかし、ルポライター)は事故現場を見てきたが、コンクリート床の駐車場には、車庫から出入りする自動車やオートバイがスピードを上げすぎないために、ところどころ車止めが設置されている。これに当たって前に転倒したというのであれば、最高時速に近いスピードを出していたのではないか。
飲酒運転をはじめとして、事業者は危険な利用を防ぐため、さまざまな措置を講じている。販売する際、ナンバープレートを取得して自賠責保険に加入しないと、納品しない事業者もある。
前述のLuupでは、ユーザー登録時に運転免許証を登録し、交通ルールのテストに全問正解しなければ、アカウントを作れない。重大な違反走行を行った場合には、アカウントを凍結する。また、交通安全講習会も頻繁に開催している。それでも、事故の発生を防げなかったのだ。ヘルメットの着用を含めた利用条件の整備は、今後さらに検討されていくだろう。
いま必要なのは、改正道路交通法を前提とした
「問題点の洗い出し」
である。しかし、現在はその危険性ばかりが注目され、規制を促す声が強い。しかし本当に必要なのは、電動キックボードを
「道路の悪者」
扱いするのではなく、自転車も含めた各種乗り物の規制とルールの整備、マナーの向上だ。
例えば、コロナ禍以降、シェアサイクルは利用者が急増している。しかし、悪質な利用者は絶えない。歩行者の間をかいくぐりながら、歩道を猛スピードで走るのも、逆走や信号無視も当たり前になってしまった。
もう一度繰り返す。行うべきは各種乗り物の規制とルールの整備であって、電動キックボードをピンポイントで狙うことではない。決して感情的にならず、今こそ冷静な議論と対応を行うべきだ。