久留里線の年間収入わずか「100万円」の衝撃! ほのぼの路線の維持に必要なのは労働争議か、住民目線の妙案か

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木更津駅から上総亀山駅までを結ぶ久留里線の年間収入が話題だ。なんとわずか100万円。その背景には何があるのか。また復興策はあるのか。

主な利用者は「鉄道ファン」

久留里線の終点・上総亀山駅(画像:(C)Google)
久留里線の終点・上総亀山駅(画像:(C)Google)

 そんな久留里線だが、実際の乗客数はどうなのか。地元紙『千葉日報』が上総亀山駅(君津市)で調査したところ、次のような結果が出た。

「午後2時過ぎ、観光客が乗っている可能性のある、この日3本目の列車が上総亀山駅ホームに入ってきた。下車したのは15人ほどだろうか。東京から訪れたという60代の男性に駅舎を出たところで話を聞くと、「(赤字を)報道で知り、青春18きっぷのシーズンなので初めてきた。東京近郊なのにトンネルや田園風景があって雰囲気がいい」。熱心な鉄道ファンのようだ。ただ、話し終えると足早に再び駅へ。「亀山湖にも足を延ばしたいが、次の列車が3時間後なので、ちょっと無理」と苦笑い。そのまま乗ってきた折り返しの便に乗り込んだ。下車した人のほとんどは、いわゆる鉄道旅を楽しむ“乗りつぶし”が目的。列車と駅をカメラに収めると、先ほどの男性と同様、車両内へ」(『千葉日報』2022年9月19日付朝刊)

 この記事によれば、主な利用者は「鉄道ファン」で、地元民がほとんど見当たらないことも明らかになっている。その理由は閑散路線であり、

「列車本数が少ない」

ためだ。

 現在の上総亀山駅からの時刻表を見てみると、1日あたりの本数は9本。午前6時の木更津駅に向かう始発の後、8時48分木更津行きまで4本、その次は14時26分だ。その後は、途中の久留里行きが2本続き、木更津行きは19時21分。これが木更津まで直通する列車の最終である。

 といっても、需要がないわけではない。とりわけ沿線では、少なくとも六つの高校の学生が通学に利用している。ただ、それ以外の利用者は観光として利用するにしても、前述の記事のように、列車本数がそもそも少ないため、

「乗って帰る」

だけなのだ。

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