久留里線の年間収入わずか「100万円」の衝撃! ほのぼの路線の維持に必要なのは労働争議か、住民目線の妙案か

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木更津駅から上総亀山駅までを結ぶ久留里線の年間収入が話題だ。なんとわずか100万円。その背景には何があるのか。また復興策はあるのか。

収支公表後に行われた凡庸な施策

青空の中を走る久留里線(画像:写真AC)
青空の中を走る久留里線(画像:写真AC)

 そんな久留里線を存続させるため、2020年4月、沿線3市と県、JR千葉支社が久留里線活性化協議会を設立し、サイクリストをターゲットにしたイベントや小学生の乗車体験会に乗り出した。ただ、やはりというか赤字で存続危機にさらされている。

 銚子電鉄やいすみ鉄道がイベントや関連事業による収益増を早くから図ってきたのに比べて、そのタイミングは明らかに遅い。こう書くと必ず

「私鉄とJRとは違うから……」

という声が上がるが、それは理由にならない。

 実際、2000年代以降には久留里線沿線の民間有志による活性化、乗客増の取り組みも行われている。にもかかわらず、2022年7月の収支公表まで、JR東日本の久留里線への対策は十分ではなかった。この背景には、

「会社と労働組合が険悪だった」

ことも影響していると考えられる。

 収支公表後、沿線では路線存続の声が圧倒的だ。それを受けてか、久留里線活性化協議会は9月24日から沿線の18店舗で使える1500円分のクーポン券を1000円で販売する「久留里線沿線回遊プロジェクト 地域商店を応援しよう!~お酒を楽しむちょこっとさんぽ~」を実施している。

 ただ、観光客も列車に乗る以外はゆっくりと楽しめない路線なのは、もはや明らかだ。いま路線の活性化に必要なのは、こうした凡庸な施策より、地域住民の意見を取り入れた

「ダイヤの見直し」

ではないのか。独特の魅力がある路線だけに、廃線になるのはあまりにも惜しい。

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