日本より「飲酒運転」事故が多いのに 法律はなぜか緩いイギリス、その「抑止策」も独特だった!
「飲んだら乗るな」が当たり前になった現代でも、日常的に目にする飲酒運転による事故のニュース。一方、パブ文化が盛んなイギリスでは、日本より緩い基準による法令で運用がなされている。抑止のための意外な方法とはどのようなものなのか。
自動車保険による“ペナルティ”とは

ところで、イギリスでは飲酒運転の違反をすると、ほかにもデメリットがあると政府が警告している。それは、「自動車保険料が大幅に高くなること」「仕事で運転する場合、雇用主に違反が知られること」「アメリカなどの国への旅行に支障があるかもしれないこと」だ。
この自動車保険料だが、ある保険会社では最大152%増加する可能性があるとしている。運転禁止や免許取り消しとなれば、さらに高くなる(2022年4月26日付、『Wales Online』)。
飲酒運転の違反は11年間は免許証に履歴として残り、5年間は保険会社に申告が必要とされている(保険会社のInsurance Revolutionウェブサイト)。つまり、しばらくは保険料が高いままであるということになる。
しかしそれを逆手にとって、違反者向けにお得な保険を用意している保険会社もちらほら見受けられる。違反者は少なくないため、それがひとつのビジネスになっているのだ。「過去は過去」「誰でも過ちを犯す」といった言葉がセールストークに並べられている。
そのほか、日本と違うのはイギリスでは、飲酒運転と同様に大麻やコカインといった薬物による違反が多いこと。これらも違反者に対して特別な保険が用意されている。
自動車保険料の増額がどれだけの抑止力となるかは不明だが、そういったデメリットだけでなく、重大事故の原因となる飲酒運転は“社会悪”であるという認識があらためて広まることが必要だと思われる。