「事故車」の活用方法、拡大中! ハイブリッド車の増加で変化した「取り出し部品」とは
事故などにより損傷してしまった自動車はどのように活用されているのか。事故車の定義と併せて紹介する。
事故車の利活用方法
人気新車の納期待ちが長く、中古車の価格が新車を上回る例も出てきている。
しかし事故車は別だ。高額な修理をして異常な販売価格になるようでは商売にならない。そこで使える部品だけを取り出し、販売することで利益を出す場合もある。
従来であれば機械的な部品がほとんどだったが、ハイブリッド車が増えた現在は、どのような部品が取り出されているのだろうか。
知ってる? 事故車の定義
一般的な事故車の定義は、自動車公正取引協議会、日本自動車査定協会、日本中古車販売協会連合会の規約にある。
単に事故を起こしたことがある車か否かというものではなく、事故などにより修復歴がある車を事故車としている。
修復歴の残るものが事故車であり、修復歴の残る部品というのは、クロスメンバー(前後)、サイドメンバー(前後)、トランクフロア、ピラー(前中後)、フロントインサイドパネル、ダッシュパネル、センターフロアパネル、フロアサイドメンバー、ルーフ、ラジエーターコアサポートとなっている。
これらの部品は車の骨格となる部品で、人間でいうところの背骨や骨盤など、人を形作るうえで、重要な部位と言える部分である。
逆にバンパー、ドア、ボンネットなど、外装部品の交換をしても事故車とはならないのである。
また、海からの塩害や融雪剤により、下回りにサビが発生し、衝突事故がなくとも事故車となるケースもあるので、注意したいところだ。