物流ロボット導入「3年以内」の企業が約9割に 2022年インターネット調査で

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クラウド型在庫管理システムを手掛けるロジザードが『物流ロボット・物流DXに関するアンケート調査』を発表した。物流ロボット導入を検討中の企業の約9割が「3年以内」の導入を目指していることがわかった。

物流ロボット導入する場合、「わからない」が4割超

物流ロボットのイメージ(画像:オリックス)
物流ロボットのイメージ(画像:オリックス)

 クラウド型在庫管理システムを手掛けるロジザード(東京都中央区)は8月9日、「物流ロボット・物流DXに関するアンケート調査」を発表した。物流ロボット導入を検討中の企業の約9割が「3年以内」の導入を目指していることがわかった。

 調査対象者は、同社が開催した物流ロボットセミナーにオンラインで申し込んだ515人。そのため、そもそも物流ロボットに興味関心がある人たちとなる。

 まず「物流ロボットを導入する場合、いつ頃を目指しますか」との問いに、42.9%が「わからない」と回答。続いて「3年以内」が21.7%、「物流事業がないため、導入することがない」が16.7%、「年内」が5.8%、「5年以内」が3.5%、「10年以内」が1.0%、となった。

 次に「物流ロボットについて気になっている情報は何ですか」との問いに、全体の60.1%が「種類・機能」、56.3%が「費用」を選択した。また、全体の38.4%が「導入前の障壁」、30.0%が「導入時の環境設備」、29.7%が「導入時、導入後のサポート体制」を選択している。

 同社は今回の発表に際し、

「(物流ロボットを導入について)まだまだ、「わからない」を選択している方が多く、導入する場合でも「年内」を選択する方が少ないため、導入することを決めかねている方が多いことは確かです。しかし、導入を前向きに検討していらっしゃる方は、「5年以内」、「10年以内」ではなく、「3年以内」が一番多い結果となっていることに導入の現実感が増していると考えます。物流ロボットの導入を検討している方の86.1%は、3年以内(年内を含む)の導入を目指していると言えます。また、この「3年以内」と答えた方は、具体的にミッションを持つ担当者の方だと思います。1~2年、情報収集や物流ロボットの導入倉庫への倉庫見学などを通し、ロボットの選定に入るのではないでしょうか。

(「物流ロボットについて気になっている情報は何ですか」で「種類・機能」「費用」が選択されたのは)物流ロボットについてまだまだ不明なことが多く、問い合わせまでは至っていない、導入について不安がある状態だと考えます。残りの三つは導入を具体的に検討した方が気になる情報だと思います。全体の38.4%が「導入前の障壁」、30.0%が「導入時の環境設備」、29.7%が「導入時、導入後のサポート体制」を選択しています。費用への関心が強いという結果について、不明点が多い中でROI(投資収益率)へのコミットに自信が持てない、ということだと考えます。現在の物流現場で、すでに人海戦術でなんとか回ってしまっているため、いきなり「物流ロボットの導入」となると飛躍してしまい腹に落ちないのかもしれません」

とのコメントを寄せている。

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