代行運転なのに「二種免許」不要? コスパ向上と注目の新サービス、果たして法令違反は無いのか
通常はスタッフふたり、かつ第二種免許を有して行う運転代行。このたび登場したサービス「ONEMAN」は、スタッフひとりで二種免許不要、それによりコストカットが可能という点を売りにしている。その仕組みを詳しく検証する。
宴席の後などに便利な代行サービス
代行運転といえば、お酒を飲んだ後などに業者のドライバーに代わりに車を運転してもらうサービスだ。タクシーと比べて価格が高いというイメージもあって、電車移動の多い都心などでは利用する人を見る機会は少ないかもしれない。
しかし地方では都市部に比べて需要が高く、飲酒時以外にも外出先での突然のケガ、入院、体調不良などで、車両が運転できなくなった場合にもこのサービスを利用するケースがある。
そんな代行運転に、新たな形態のサービスがスタートした。
従来の代行運転と新サービスの形態
従来の代行運転は、現地に自動車(随伴車)でふたりのスタッフが向かう。そして、ひとりが対象車両を代行運転し、もうひとりが随伴車で追従するというサービスだ。
一方、新たなサービス「ONEMAN」は、折りたたみの電動バイクで現地にスタッフひとりが向かう。そして、対象の車に電動バイクを格納し、代行運転するという仕組みだ。
和歌山県の企業myKeeperがこのたびリリースした。
このサービスを行う背景には、新型コロナウイルスによる顧客減少、過剰な価格競争、ドライバー不足、ガソリン高騰などが挙げられている。
このままでは代行運転サービス自体が立ち行かなくなり、ともずれば飲酒運転の増加や飲食店の売り上げ低下にもつながり兼ねない――。そういった観点から同サービスをスタートさせたということだ。