代行運転なのに「二種免許」不要? コスパ向上と注目の新サービス、果たして法令違反は無いのか
通常はスタッフふたり、かつ第二種免許を有して行う運転代行。このたび登場したサービス「ONEMAN」は、スタッフひとりで二種免許不要、それによりコストカットが可能という点を売りにしている。その仕組みを詳しく検証する。
新形態、気にかかる疑問2点
このサービスによって代行運転業者は、燃料費や人件費、駐車場費用がカットでき、1種免許でもサービス提供が可能、またスタッフがふたりそろわないなどの理由による機会損失の削減が行えるとしている。
そこで気になる点がふたつある。
ひとつ目は、第二種免許でなくとも代行サービスが提供できるという点に関して、少々不安を感じる人もいるだろう。
しかし同サービスは、経済産業省の「グレーゾーン解消制度」を利用して国土交通省、国家公安委員会から、違法性が無いことを確認しているとのことだ。
また、このサービスに加盟できるのは運転代行業者のみで、個人では加入できないとなっているので、一定のサービスクオリティが保たれるのではないだろうか。
二つ目は、電動バイクを利用客の車内に載せたら嫌がられるのではないかという点だ。
結局は利用客の受け止め次第であり、乗せてもいいという人・嫌な人、どちらもいると言えるが、依頼を受ける前にサービス内容をきちんと確認しておくのが重要だろう。
ちなみに同社によると、実験期間(2019年12月~2020年6月)に茨城・和歌山両県でサービスを行った際には、200回以上実車を行いノークレームだったとのことだ。
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先述の通りmykeeperは同サービスについて、経産省のグレーゾーン解消制度を利用しているという。法令根拠に関しては2020年7月30日に質問をし、同年8月26日に回答を得ているということだった。
その内容は公表されており、質問と回答はそれぞれ三つある。一部を以下に抜粋してみた。